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花を使って空間を飾り、人の心へ思いを届ける。
その仕事を「華道」でも「フラワーデザイン」でもなく、**「装花(そうか)」**と呼ぶ人物がいます。
フラワーアーティストの赤井勝(あかい・まさる)さんです。
赤井勝さんは1965年大阪生まれ。
自らを**「花人(かじん)」**と称し、ローマ教皇へのブーケ献上、北海道洞爺湖サミットの装花、伊勢神宮式年遷宮での献花奉納など、国内外のさまざまな舞台で花を手がけてきました。
2024年には大阪府堺市に**「Akai Masaru Art Museum」**を開設。
令和6年度文化庁長官特別表彰にも選ばれ、2025年には自身初となる作品展や初作品集『時静 花人 赤井勝のせかい』へと活動を広げています。
「赤井勝とはどんな人?」
「花人って何?」
「装花とは普通の生け花と何が違う?」
「洞爺湖サミットやローマ教皇との関係は?」
「作品を見ることはできる?」
この記事では、2026年9月時点の公式情報をもとに、花人・赤井勝さんの経歴、装花への考え方、代表的な仕事、ミュージアム、作品集、現在の活動まで詳しく紹介します。
赤井勝とは?
赤井勝さんは、1965年大阪生まれのフラワーアーティストです。
公式プロフィールでは、
「花という素材を通して心を伝えることを自分の仕事と考え、自らを『花人』と称している」
と説明されています。
一般的には「フラワーアーティスト」と紹介されることも多い人物ですが、本人が大切にしている呼称が**花人(かじん)**です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 赤井 勝(あかい まさる) |
| 英語表記 | Akai Masaru |
| 生年 | 1965年 |
| 出身 | 大阪 |
| 職業 | フラワーアーティスト |
| 本人の呼称 | 花人(かじん) |
| 花の表現 | 装花(そうか) |
| 主な活動 | 空間装花、イベント、展覧会、メディア、国際交流など |
| ミュージアム | Akai Masaru Art Museum |
| 所在地 | 大阪府堺市西区浜寺公園町 |
「花人」とは?
赤井勝さんを理解するうえで、まず知っておきたい言葉が**「花人」**です。
一般に花を扱う仕事には、
華道家
フラワーデザイナー
フローリスト
フラワーアーティスト
など、さまざまな名称があります。
しかし赤井さんは、自らを「花人」と呼んでいます。
その理由は、特定の流派や技法を示すことよりも、
花という素材を使って、人へ心を伝えること
を仕事の中心に置いているからです。
単に美しい花を並べることが目的ではありません。
誰のために飾るのか。
どの空間に置くのか。
その場所へ来た人に何を感じてもらいたいのか。
そこまで含めて花を考える。
その姿勢を表す言葉が「花人」なのです。
「装花」とは?
もう一つ重要な言葉が、
装花(そうか)
です。
赤井勝さんは、自身が飾る花を華道やフラワーデザインとは呼ばず、あえて「装花」と呼んでいます。
公式プロフィールでは、
花は「装う」もの
という考え方が紹介されています。
赤井さんにとっての花は、スタイルや様式を極めるためだけのものではありません。
見る人を心地よく迎える。
その人のために準備する。
空間を飾る。
心を届ける。
そのための花です。
「生ける」よりも「空間を装う」
装花を理解するときに重要なのは、花だけを見るのではなく空間全体を見ることです。
例えば同じ花でも、
ホテル。
美術館。
神社。
レストラン。
ステージ。
テレビ番組。
国際会議。
では求められるものが違います。
建物の大きさ。
光。
色。
人の動線。
イベントの目的。
季節。
そこに集まる人。
これらすべてを含めて花を配置することで、一つの空間が完成します。
そのため赤井さんの仕事は、
「花を作品として置く」だけではなく、「その場所そのものを花で装う」
という考え方に近いと言えるでしょう。
世界的な舞台で手がけてきた装花
赤井勝さんの経歴を見ると、一般的な店舗装花だけでは説明できない幅広さがあります。
代表的な仕事を見ていきましょう。
北海道洞爺湖サミット
赤井さんを代表する仕事の一つが、2008年の北海道洞爺湖G8サミットにおける装花です。
文化庁が公表した令和6年度文化庁長官特別表彰名簿でも、赤井さんの主要な活動として北海道洞爺湖サミットでの装花が挙げられています。
世界各国の首脳が集まる国際会議。
そこで花は単なる飾りではありません。
開催国である日本の文化や美意識を、言葉を使わずに伝える役割も担います。
赤井さんの装花が、国際交流の舞台でも使われてきたことが分かる代表例です。
ローマ教皇ベネディクト16世へのブーケ献上
2009年にはバチカン市国でローマ教皇ベネディクト16世に謁見しています。
作品集の出版元による公式プロフィールでは、
ローマ教皇ベネディクト16世へのブーケ献上
さらに、
パウロ6世ホールでのオブジェ制作
も行ったと紹介されています。
花を通じた活動が、日本国内だけではなく国際的な舞台へ広がっていたことを象徴する仕事です。
伊勢神宮の式年遷宮で献花奉納
2013年には、伊勢神宮の式年遷宮で献花奉納を行っています。
赤井勝公式サイトの経歴にも記録されています。
伊勢神宮の式年遷宮は、20年に一度行われる重要な神事です。
現代的な空間装花を手がける一方で、日本の伝統文化と深く関わる場でも花を奉納している点は、赤井さんの活動の幅をよく表しています。
ルーブル王宮内の装飾美術館でも桜を装花
2017年にはパリへ活動を広げています。
赤井勝公式サイトによると、
ルーブル王宮内の装飾美術館で開催された「JAPAN PRESENTATION in Paris」の桜装花
を手がけました。
文化庁の特別表彰名簿でも、海外での活動や日本文化の海外発信が評価されています。
桜は海外でも日本を象徴する花として知られています。
花そのものだけでなく、日本の文化的イメージを空間として伝える仕事と言えるでしょう。
各国大使夫人との交流
赤井さんの活動で特徴的なのが、花を通じた国際交流です。
在日各国大使夫人へのフラワーレッスンを行ってきたほか、公式経歴には、
各国駐日大使夫人との装花展「花で結ぶ世界」
の開催も記録されています。
2019年には羽田空港国際線ターミナルで、20か国の大使・大使夫人による花展「Peace Through Flowers」も行っています。
花は言葉が違っていても共有できる表現です。
その特性を国際交流へ生かしていることも、赤井勝さんの活動の大きな特徴です。
高級ブランドや商業施設での装花
赤井さんの装花は、文化・国際イベントだけではありません。
公式経歴を見ると、
2007年
東京ミッドタウン開業時のVALENTINOファッションショー
2018年
MIKIMOTO 125周年記念展
2020年
JR名古屋タカシマヤの全館桜装花
など、ファッションや商業空間でも活動しています。
つまり赤井さんの「装花」は、
神社。
美術館。
国際会議。
百貨店。
ファッション。
テレビ。
レストラン。
といったジャンルを超えて展開されています。
宝塚歌劇団の公演にも装花
2019年には、
宝塚歌劇団・星組の紅ゆずる退団公演
の装花も手がけています。
舞台芸術の世界でも花が空間演出の一部として使われてきたことが分かります。
「装花」は伝統と現代をつなぐ表現なのか
赤井勝さんの活動を見ていると、
伝統か現代か
という単純な二択では整理できません。
伊勢神宮のような伝統的な場所。
ルーブル王宮内の装飾美術館。
国際会議。
百貨店。
テレビスタジオ。
それぞれ異なる場所で、同じ「花」という素材を使っています。
しかし、どこでも同じ形を再現するのではありません。
場所や相手に合わせて表現する。
この柔軟さこそ「装花」という考え方の特徴と言えそうです。
2024年「Akai Masaru Art Museum」開館
2024年には、赤井さん自身の表現拠点となる、
Akai Masaru Art Museum
が大阪府堺市にオープンしました。
公式経歴にも2024年の出来事として記録されています。
2024年10月30日にはグランドオープンのセレモニーも行われています。
所在地は、
〒592-8346
大阪府堺市西区浜寺公園町1丁22-5
です。
アクセスは公式案内では、
南海本線「浜寺公園駅」から徒歩約3分
阪堺電軌「浜寺駅前」から徒歩約2分
となっています。
ミュージアムへ行く前は開館日を確認
ここは注意が必要です。
Akai Masaru Art Museumは、一般的な美術館のように毎日決まった時間で開館しているとは限りません。
公式サイトでは個別に開館日の案内が掲載されています。
そのため訪問する場合は、
赤井勝公式サイトのNEWSで最新の開館日を確認してから行く
ことをおすすめします。
令和6年度「文化庁長官特別表彰」を受賞
赤井勝さんは令和6年度文化庁長官特別表彰の被表彰者です。
文化庁は2024年12月10日に被表彰者を発表。
特別表彰の式典は2025年1月23日に行われました。
このため資料によって「2024年受賞」「2025年表彰」と表記される場合がありますが、
令和6年度文化庁長官特別表彰として選ばれ、授与式が2025年1月に行われた
と整理すると分かりやすいでしょう。
文化庁の公式名簿では、赤井さんについて、
- 北海道洞爺湖サミットでの装花
- 海外での桜の装花
- 在日各国大使館夫人へのフラワーレッスン
などを通じて、日本文化の海外発信に貢献したことが功績として記録されています。
2025年、自身初の作品展「時静-JISE-」
2025年には大きな展開がありました。
富士フイルムフォトサロン東京と大阪で、
「時静-JISE- 花人 赤井勝のせかい
Bloom Infinity – The Artistry of Masaru Akai」
が開催されました。
東京会場は2025年5月23日から29日。
大阪では6月13日から19日に巡回しました。
公式経歴では、これを自身初の作品展として記録しています。
生花ではなく「写真」で残す試み
この展覧会で興味深いのは、
生花そのものだけを展示する展覧会ではなかったこと
です。
花はいつか枯れます。
これは花を素材とする作品の宿命です。
赤井さんは特にコロナ禍以降、自ら生けた作品を写真として残すプロジェクトを進めてきました。
2025年の写真展では、そうした装花作品を高品質な写真プリントとして展示しました。
一瞬しか存在しない花の姿。
それを写真にすることで、時間を超えて残す。
「時静」というタイトルには、そんな作品の性格も感じられます。
初作品集『時静 花人 赤井勝のせかい』
2025年6月23日には、赤井勝さん初となる作品集も発売されました。
正式タイトルは、
『時静 花人 赤井勝のせかい
Bloom Infinity The Artistry of Masaru Akai』
です。
基本情報はこちらです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 時静 花人 赤井勝のせかい |
| 英題 | Bloom Infinity The Artistry of Masaru Akai |
| 著者 | 赤井 勝 |
| 発売日 | 2025年6月23日 |
| ページ数 | 96ページ |
| サイズ | A4 |
| 収録作品 | 68点 |
| 定価 | 8,800円(税込) |
| ISBN | 978-4-295-02172-8 |
作品集には、近作を含めて68点を収録。
カラーだけでなくモノクロ作品も掲載されています。
なぜ花の作品集が重要なのか
絵画や彫刻とは違い、生花を使った装花は同じ状態で永久には残りません。
咲く。
開く。
変化する。
散る。
だからこそ、その瞬間を写真として残す意味があります。
花そのものが持つ一回性と、写真が持つ記録性。
『時静』は、その二つを組み合わせて赤井勝さんの世界を保存した作品集とも見ることができます。
PR|作品集を購入する場合
購入するときは、タイトルとISBN
978-4-295-02172-8
を確認すると、別の書籍との取り違えを防ぎやすくなります。
価格・在庫は販売店によって変動します。
2025年には大阪・関西万博でも活動
赤井勝公式サイトの経歴では、2025年の活動として、
大阪・関西万博でのライブパフォーマンス
も記録されています。
同年には、ミクロネシア連邦大統領の訪日歓迎レセプションでもライブパフォーマンスを行いました。
展覧会だけではなく、人の目の前で花を生けて空間を作るライブ表現も、現在の活動の一部です。
2026年現在も現役で活動中
この記事で特に重要なのは、
赤井勝さんは過去の人物ではなく、2026年現在も活動中である
という点です。
公式サイトでは2026年8月にもテレビ番組『日曜日の初耳学』向けの装花が複数告知されています。
例えば2026年8月16日放送回では、ゲストの石田ゆり子さんをイメージした装花を制作したことが公式に発表されています。
8月9日放送回では大泉洋さん、8月2日放送回では堺雅人さんをイメージした装花も紹介されています。
読売新聞「ニュースパッケージ」の花も継続
公式サイトでは、2026年も読売新聞「ニュースパッケージ」の花のデザインが継続して掲載されています。
2026年は**『花で愉(たの)しむ』**をテーマに、月ごとの作品が公開されています。
大規模な国際イベントだけではなく、メディアを通じて日常的に花を届ける活動も続けています。
テレビで赤井勝を知った人も多い
赤井勝さんはテレビ出演も多い人物です。
公式経歴を見ると、
- 情熱大陸
- 探偵!ナイトスクープ
- あさイチ
- ボクらの時代
- サタデープラス
- 初耳学
- 24時間テレビ
など、幅広い番組への出演歴があります。
そのため、
「テレビに出てくる花の人」
として知った人も少なくないでしょう。
赤井勝の作品の特徴をどう見る?
赤井さんの作品に対して「このスタイル」と一言で決めるのは難しいところがあります。
なぜなら、本人自身が特定の様式を極めることを目的としていないからです。
見るときには、花だけではなく、
どこに置かれているか
誰のための花なのか
どんな色を使っているか
空間との大きさの関係
光や背景とどう組み合わされているか
を見ると、装花という考え方が分かりやすくなります。
「花を装う」という考え方
赤井さんの公式プロフィールに何度も登場するのが、
「花は装うもの」
という考え方です。
例えば人が服を選ぶときも、
場所。
相手。
季節。
目的。
によって装いを変えます。
装花も似ています。
花だけを独立した作品として考えるのではなく、
場所や人に合わせて空間を装う。
そこに赤井勝さん独自の考え方があります。
赤井勝は「いけばな作家」なの?
華道・いけばなとの関係が気になる人もいるでしょう。
赤井さん本人は、自身の花を華道でもフラワーデザインでもなく「装花」と呼んでいます。
したがって、
「○○流の華道家」
という分類より、
花人/フラワーアーティスト
として紹介するのが本人のプロフィールに沿った表現です。
Akai Masaru Art Museumへ行けばいつでも見られる?
いつでも開館しているとは限りません。
過去の公式告知でも特定の日を「開館日」として個別に案内しています。
訪問前には必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
よくある質問
Q.赤井勝さんは何をしている人?
花を使った空間表現を手がけるフラワーアーティストです。
本人は自らを**「花人」**と称しています。
Q.何年生まれ?
1965年、大阪生まれです。
Q.「花人」は何と読む?
かじんと読みます。
Q.装花とは?
赤井勝さんが自身の花の表現に使っている言葉です。
華道やフラワーデザインという枠ではなく、見る人を心地よく迎えるために空間を花で装うという考え方です。
Q.北海道洞爺湖サミットの花を担当した?
はい。
文化庁の令和6年度文化庁長官特別表彰名簿でも、主要な活動として北海道洞爺湖サミットでの装花が記録されています。
Q.ローマ教皇へ花を渡した?
出版元の公式プロフィールでは、ローマ教皇ベネディクト16世へのブーケ献上が記録されています。
Q.伊勢神宮でも活動した?
はい。
2013年の伊勢神宮式年遷宮で献花奉納を行っています。
Q.文化庁長官特別表彰を受賞したのはいつ?
令和6年度文化庁長官特別表彰です。
被表彰者は2024年12月に発表され、特別表彰式は2025年1月23日に行われました。
Q.赤井勝さんの美術館はどこ?
Akai Masaru Art Museum
大阪府堺市西区浜寺公園町1丁22-5です。
開館日は変わる可能性があるため公式情報を確認してください。
Q.作品集はある?
あります。
2025年6月23日に初作品集、
『時静 花人 赤井勝のせかい Bloom Infinity The Artistry of Masaru Akai』
が発売されています。
68点の作品を収録した96ページの作品集です。
Q.2026年現在も活動している?
はい。
2026年8月にもテレビ番組用の装花など、公式サイトで新しい活動が継続的に告知されています。
花人・赤井勝まとめ
赤井勝さんは、1965年大阪生まれのフラワーアーティストです。
しかし本人が大切にしている呼び方は、
「花人」
そして自身の花の表現は、
「装花」
です。
華道でもフラワーデザインでもなく、
花という素材を使って心を伝え、人を迎える空間を装う。
この考え方を軸に活動してきました。
経歴を見ると、
- 北海道洞爺湖サミットの装花
- ローマ教皇ベネディクト16世へのブーケ献上
- パウロ6世ホールでのオブジェ制作
- 伊勢神宮式年遷宮での献花奉納
- パリ・ルーブル王宮内装飾美術館での桜装花
- 各国大使夫人との国際交流
- MIKIMOTOなどの商業空間
- 宝塚歌劇団関連の装花
- Akai Masaru Art Museum開設
- 令和6年度文化庁長官特別表彰
- 初作品展「時静-JISE-」
- 初作品集『時静』
など、非常に幅広い活動を行っています。
そして2026年現在も活動は続いています。
赤井勝さんの世界を理解するうえで重要なのは、
「どんな花を使っているか」だけを見るのではなく、「誰のために、どんな空間を花で装ったのか」を見ること。
そこに、「花人」という言葉と「装花」という表現をあえて選んだ理由が見えてくるのではないでしょうか。
参考・出典
本記事は2026年9月1日時点で、以下の公式・一次情報を中心に確認しています。
- 赤井勝オフィシャルサイト「PROFILE」
- 赤井勝オフィシャルサイト「HISTORY」
- 文化庁「令和6年度文化庁長官特別表彰及び長官表彰被表彰者の決定」
- インプレス『時静 花人 赤井勝のせかい』出版情報
活動内容、展覧会、ミュージアム開館日などは今後変更される可能性があります。訪問やイベント参加の際は公式サイトの最新情報をご確認ください。
最終確認:2026年9月1日